感動の涙なのか、悲しみの涙なのか、嬉し涙なのか、自分にもわからなかった。 だけど、彼の歌が齎したものだろうと思った。 涙を拭い、顔をあげた。 『いつもここで歌ってるの?』 彼は悲しく笑いながら言った。 『誰も聴いてくれないけどね』 そんな悲しい顔は貴方には似合わないよ。