城を出たジードの頭の中は、全てゾラで埋め尽くされていた。
ゾラからは大した魔力も感じなかったが、何よりあの狂気が恐ろしい。
「寒気がするぜ。あんなのに師団長なんか務まるわけねえ。何考えてんだ、ヅェシテってやろうは」
寒気、怒気、色んな感情をはらみながら、ジードはセル山脈へと飛ぶ。
気になる事は尽きないが、まずは自分の中の絶対的不安を取り除かない事には全ての事に手がつかない。
「セル山脈の麓の森。この地図を見ると、俺がリョーザに会ったあたりだが、そんな神殿なんかなかったよなあ」
全速力で半日程飛行すると、ジードはセル山脈の麓に辿り着いた。
そして地図を片手にウロウロと神殿を探し歩く。
「グリフォンは、イグニのような翼と上半身、ライオンの下半身か……」
と、そのとき、ヒュオオォォォ……と冷たい風がジードに吹き付ける。
「寒……、うおっ!?」
ジードは咄嗟に戦闘体勢をとった。
風とともに、恐ろしく巨大な魔力が突き刺さるように襲ってきたからだ。
「こんな魔力……初めてだ!」
すると森の一本の木が徐々に形を変え、それは一魔の魔獣になってゆく。
「同族……いや、半同族か。私を呼んだのは少年か」
「漆黒の体!イグニの上半身にライオンの下半身……グ、グリフォン!!」
その頃、アバル城・儀式の間―
「ぐっおっおぉぉ!」
「な、なんなのこいつ!無尽蔵に魔力が溢れてくる!あたしの魔力が……吸い尽くされる……」
その部屋はゾラから涌き出る黒い魔力が、視界を塞ぐ程充満している。
ゾーマによって引き出されたゾラの魔力は、レンの想像を遥かに上回っていた。
しばらくその状態が続き、やがて黒い魔力が全てゾラの体に取り込まれた。
「ふうぅぅ……」
「うっ……く……」
ゾラからは大した魔力も感じなかったが、何よりあの狂気が恐ろしい。
「寒気がするぜ。あんなのに師団長なんか務まるわけねえ。何考えてんだ、ヅェシテってやろうは」
寒気、怒気、色んな感情をはらみながら、ジードはセル山脈へと飛ぶ。
気になる事は尽きないが、まずは自分の中の絶対的不安を取り除かない事には全ての事に手がつかない。
「セル山脈の麓の森。この地図を見ると、俺がリョーザに会ったあたりだが、そんな神殿なんかなかったよなあ」
全速力で半日程飛行すると、ジードはセル山脈の麓に辿り着いた。
そして地図を片手にウロウロと神殿を探し歩く。
「グリフォンは、イグニのような翼と上半身、ライオンの下半身か……」
と、そのとき、ヒュオオォォォ……と冷たい風がジードに吹き付ける。
「寒……、うおっ!?」
ジードは咄嗟に戦闘体勢をとった。
風とともに、恐ろしく巨大な魔力が突き刺さるように襲ってきたからだ。
「こんな魔力……初めてだ!」
すると森の一本の木が徐々に形を変え、それは一魔の魔獣になってゆく。
「同族……いや、半同族か。私を呼んだのは少年か」
「漆黒の体!イグニの上半身にライオンの下半身……グ、グリフォン!!」
その頃、アバル城・儀式の間―
「ぐっおっおぉぉ!」
「な、なんなのこいつ!無尽蔵に魔力が溢れてくる!あたしの魔力が……吸い尽くされる……」
その部屋はゾラから涌き出る黒い魔力が、視界を塞ぐ程充満している。
ゾーマによって引き出されたゾラの魔力は、レンの想像を遥かに上回っていた。
しばらくその状態が続き、やがて黒い魔力が全てゾラの体に取り込まれた。
「ふうぅぅ……」
「うっ……く……」

