カフスが剣を振り上げると、うずくまったままのバンジュウから鋭い風の刃が放たれた。
「なっ!?まだこんな力が……!?」
ガガァッ!
風がカフスを切り裂く寸前、氷の壁が盾となりカフスを守る。
「ドラガン……!」
「おとなしくカフスに殺されな」
後ろを振り向く事もせず、ドラガンが言う。
カフスの剣が振り下ろされ、しばらくの静寂が流れた。
ドサッ……
「あ……、私は……生きているのか?」
バンジュウの目の前に倒れこんだのはカフスであった。
剣は柄から折れており、振り下ろされたにもかかわらず、バンジュウには届いていなかったのである。
ドラガンも、何が起こったのかわからず、驚きの表情を浮かべるのみ。
「なんだ……テメエは?」
小さなその魔族は、振り向き様に口を開く。
「こいつ、あまりにも動きが遅いからよ。魔法も使う必要なかったぜ」
「き、君は、さっきの……」
「あなたは、居住区で会った……」
その動きはまさしく神速。
バンジュウとマーシュが同時に言葉を発したその見覚えのある魔族は……、ジード・エルナーク。
「たまたまここに寄ったら、見知った顔がいたもんでよ……。別に助けに来たとかじゃねえ。こいつらは味方でもなんでもねえからな」
「小僧……、まぐれが続くと思うなよ!」
ドラガンは再び魔力を解放する。
先程とは比べ物にならない、全力の魔力である。
「少年よ、もう十分だ。私がドラガンを引き付けるから、君はあの女性を連れて逃げてくれ!」
バンジュウがジードを庇うように前に立ち、残された魔力で対抗する。
「なっ!?まだこんな力が……!?」
ガガァッ!
風がカフスを切り裂く寸前、氷の壁が盾となりカフスを守る。
「ドラガン……!」
「おとなしくカフスに殺されな」
後ろを振り向く事もせず、ドラガンが言う。
カフスの剣が振り下ろされ、しばらくの静寂が流れた。
ドサッ……
「あ……、私は……生きているのか?」
バンジュウの目の前に倒れこんだのはカフスであった。
剣は柄から折れており、振り下ろされたにもかかわらず、バンジュウには届いていなかったのである。
ドラガンも、何が起こったのかわからず、驚きの表情を浮かべるのみ。
「なんだ……テメエは?」
小さなその魔族は、振り向き様に口を開く。
「こいつ、あまりにも動きが遅いからよ。魔法も使う必要なかったぜ」
「き、君は、さっきの……」
「あなたは、居住区で会った……」
その動きはまさしく神速。
バンジュウとマーシュが同時に言葉を発したその見覚えのある魔族は……、ジード・エルナーク。
「たまたまここに寄ったら、見知った顔がいたもんでよ……。別に助けに来たとかじゃねえ。こいつらは味方でもなんでもねえからな」
「小僧……、まぐれが続くと思うなよ!」
ドラガンは再び魔力を解放する。
先程とは比べ物にならない、全力の魔力である。
「少年よ、もう十分だ。私がドラガンを引き付けるから、君はあの女性を連れて逃げてくれ!」
バンジュウがジードを庇うように前に立ち、残された魔力で対抗する。

