オンタナの西、ガンズの街―
「お願いします、息子を……ユンクを返して!」
そこには十魔程の魔族に囲まれながら、奥に座るドラガンに嘆願するユンクの母親、マーシュの姿があった。
ドラガンの体は他の魔族に比べて一際大きく、椅子の腕かけに肘をつき、不敵な笑みを浮かべている。
「返してほしけりゃ二千万用意しな」
「そ、そんな……。二千万なんてお金、ウチには……」
「親族、知り合い全て当たりゃあなんとかなる金だろう」
「二千万用意すれば……ユンクを返してくれるのね?」
マーシュは立ち上がり、その場を出ていこうとした。
「待て」
「何?」
マーシュを引き留めたドラガンは、なめ回すようにマーシュの全身を見つめ、いやらしく笑う。
「よく見りゃあ、かなりの女だ。若くて色艶も良い。そこいらの娘よりよっぽど上等だな。その美しさに免じて一千万にまけてやろう」
「な、何か他に……?」
身の危険を感じたマーシュは一瞬たじろいだが、母親として覚悟を決める。
「お金は払わない」
「あ?なんだと?」
「そのかわり、私の体を好きにしていいわ。飽きたら売り飛ばすなり奴隷にするなりすればいい。だから、息子を自由にして!」
マーシュの覚悟。
それはまだ百年しか生きていない自分の魔生を捧げる事だった。
息子のために、死ぬよりも辛い生を選ぶ覚悟だったのだ。
「気の強い女は嫌いじゃない。そうだな、高く売れそうだし、その方が長い目で見りゃあ儲けが出るかもな。くく……、じゃあまずはそいつらに犯される様を見てみるか」
ドラガンの言葉を受けた手下の魔族達が、卑しい笑みを浮かべながらマーシュに近付く。
「待って!息子が逃げるのを見届けてからよ!」
「安心しなよ。後で逃がしてやるからよ……」
「お願いします、息子を……ユンクを返して!」
そこには十魔程の魔族に囲まれながら、奥に座るドラガンに嘆願するユンクの母親、マーシュの姿があった。
ドラガンの体は他の魔族に比べて一際大きく、椅子の腕かけに肘をつき、不敵な笑みを浮かべている。
「返してほしけりゃ二千万用意しな」
「そ、そんな……。二千万なんてお金、ウチには……」
「親族、知り合い全て当たりゃあなんとかなる金だろう」
「二千万用意すれば……ユンクを返してくれるのね?」
マーシュは立ち上がり、その場を出ていこうとした。
「待て」
「何?」
マーシュを引き留めたドラガンは、なめ回すようにマーシュの全身を見つめ、いやらしく笑う。
「よく見りゃあ、かなりの女だ。若くて色艶も良い。そこいらの娘よりよっぽど上等だな。その美しさに免じて一千万にまけてやろう」
「な、何か他に……?」
身の危険を感じたマーシュは一瞬たじろいだが、母親として覚悟を決める。
「お金は払わない」
「あ?なんだと?」
「そのかわり、私の体を好きにしていいわ。飽きたら売り飛ばすなり奴隷にするなりすればいい。だから、息子を自由にして!」
マーシュの覚悟。
それはまだ百年しか生きていない自分の魔生を捧げる事だった。
息子のために、死ぬよりも辛い生を選ぶ覚悟だったのだ。
「気の強い女は嫌いじゃない。そうだな、高く売れそうだし、その方が長い目で見りゃあ儲けが出るかもな。くく……、じゃあまずはそいつらに犯される様を見てみるか」
ドラガンの言葉を受けた手下の魔族達が、卑しい笑みを浮かべながらマーシュに近付く。
「待って!息子が逃げるのを見届けてからよ!」
「安心しなよ。後で逃がしてやるからよ……」

