魔界動乱期

「まずは軽くいくぜ…」

ガカッ!とギドラスが地面に雷を落とす。電流は数百メートル四方に伝わり、エレナの身体中に激痛が走った。

「……!!」

叫び声を上げそうになる口を両手で必死に押さえ、エレナはなんとかやり過ごした。

(う…だ、だめ、声を出したらあいつに見つかっちゃう…!)

「頑張るねえ。そうこなくちゃな。じゃあ次はもっと強めにいくぞ!」

更に強い電流が地面を伝わり、エレナの身体を突き抜ける。

「ん゛っ……!!」

塞いだ口から、つい叫び声が漏れた。

「グハハハ、そこか…」

(に、逃げないと…。でも、体が…)

「あっ…、う…」

エレナは体から微弱な静電気を発しながら、木に持たれかかりうずくまっていた。

「グハハハ!この姿をラウドに見せてやりてえぜ。だがあまり時間がないな。女、死ぬ準備は出来たか?」

「ラ、ラウ…ド…。ごめん…なさい…」

無情なる閃光がエレナを貫く…。