「だ、だから違うってば」 「ふぅん。その割にはまだ顔が綻んでるけど?」 「そ、それは……」 「里桜にも春が訪れたのかぁ。良かったね里桜」 「いや、あの…だから違うの。本当にそんなんじゃないから」 「はいはい」 清美は私と同時に入社した同期で、かれこれ三年一緒にいる 此処は駅近くにある百貨店で、その一階にある化粧品店で働いてる。