嘘偽りの愛しい体温



何してんだコイツ等…


気付くと俺は銃を取り出し握り締め、里桜に乗っかる野郎に向けていた


ベッドの真後ろの此処からでは今里桜が何をされているのはっきり分からねぇ


野郎が里桜の胸元に顔を埋めてるのはわかるが…


銃口を野郎へ突き付けたままベッドの傍へと寄る。里桜の姿を視界へ捉えた時


漸く起きている事を理解すれば、冷静さがまた戻り頭の熱が冷めて行く


服は引き裂かれてるもののナイフで傷付けられた跡はない


下着も取られてる訳じゃねぇ


だが、野郎に怯え泣いてる里桜を見ると殺しはしねぇが同じ目に味わわせてやりたいと思った。