嘘偽りの愛しい体温



「…蓮也」




私は気が付くと蓮也の服の袖をきゅっと握り締めていた


今日は…傍にいて欲しい


不安なのもあるけど、今日逃したらまた次いつ会えるかもわからない…


会えるのかどうかもわからない


だからお願い…今日だけは、今日だけで良いから…傍にいて…


蓮也は携帯電話を開くとチラッと中を覗き、また直ぐ閉じた


…行かないで、くれるんだ




「風呂入って来る」


「う、うん」




そう一言だけ告げると蓮也は携帯電話をテーブルへと置き浴室へと入って行った。