嘘偽りの愛しい体温



蓮也の首の後ろへ手を回し身体を密着させて、上目遣いで見上げる



胸が凄くドキドキしてる



何でもないフリ装ってるけど…凄く、緊張してて…今にも手が震えそう



駄目…頑張らなきゃ




「お前から求めて来るとはな」


「私だって、したくなっちゃう事ぐらいあるわ」




蓮也は口端を吊り上げると立ったまま私の身体をまさぐり始める



“好き”



私の中の心が訴える。