嘘偽りの愛しい体温



蓮也が私に触れる時間はあっという間に過ぎ、妙に意識してしまって痛みとか殆ど感じなかった


まだ、ドキドキしてる私…




「手当してくれてありがとう」


「当たり前の事をしただけだ」




相変わらずな蓮也


クールと言うか何て言うか


あっ!思い出した!




「あ!そう言えば男の首辺りに入れ墨みたいなのがあった」


「入れ墨か。これならある程度男をしぼる事出来るな。よく覚えてたなお前」


「うん。頭は弱いけど、暗記力は昔からあってね」


「ふ、何だそれ」




蓮也…笑った…


今笑ってくれた


凄く嬉しいし、笑ったらあんな顔するんだ。