嘘偽りの愛しい体温



私と話していてもらちがあかないと思ったのかな?


呆れて他の人と交代したのかな…?



















―――ガチャ―――


ドアが開き恐る恐る視線を向ければ、そこには蓮也が立っていた


手には救急箱?




「腕見せろ」


「あ…えっと……だ、大丈夫だよ。痛くないし」


「…ったく」


「え…ちょ、ちょっとっ!?」




蓮也はこっちへ来ると机へ救急箱を置き、無理矢理私のブラウスのボタンを開けて行く




「わ、わかった!わかったから!じ、自分でするよ」




蓮也はブラウスから手を離し救急箱を開く


…も、もうーっ!