嘘偽りの愛しい体温



「何してんだお前。下手すりゃあ刺されて死んでたかもしれねぇぞ」


「…女の子が可哀相で…つい」


「何も今すぐどうこうせずとも、警察呼べば良いだろうが」


「そ、そんな事思い付かなかったの!ただ、女の子を助けたいって…それだけしか思い浮かばなくて」




蓮也は黙ったまま私の怪我してる腕へと視線を向ける


…また何か言われる




「…お前は何処までお人よしなんだ。手当が先だろうが」


「私なんて後でも良いの。それより男の特徴を思い出さなきゃ」




蓮也は黙ったまま、部屋から出て行ってしまった


呆れた…?