嘘偽りの愛しい体温



『早くしろっ!』


「…っ……」




男の怒鳴り声が聞こえた瞬間、ビクッと身体が震える


上って鉄柵の向こう側へ行きたくないけど…行かなきゃ…撃たれる


鉄柵の向こう側へ行ったら行ったで…落とされるかもしれない…


やだ…どっちも、やだ




『死にたいのかお前?』




覆面男は背後から囁く様に囁くと、銃口を後頭部へと宛がわれる


私は金網に手を掛け意を決して少しずつ上がって行く。