すると、伊吹くんは顎に私に抱きつかれてない方の手を当てて、考える格好をした。 「あぁ、あの棒ね。あの棒、要らないと思う。」 「え?そうかなぁ…。」 「うん。俺的にはあの棒が無い方が断然、食べる気を起こすかな。 っていうか、棒なしで売ればぃぃのに。」 ねぇ?と首を傾げながら私の顔を見る伊吹くん。 その、伊吹くんの顔が私に近くて、嬉しくて…幸せで…でも、恥ずかしくて…… 「吐きそう。」 「何で。」 顔を赤らめる私を見ながら後藤くんが真顔で私の鼻をつまむ。