少ししてから医師がでてきた。
「駿くんの保護者の方ですか?」

うちが保護者じゃないから去ろうとすると石川のお父さんが「ここにいていいよ」と言ってくれた。

「駿はっ…」
医師にすがる石川のお母さん。

「…最善は尽くしたのですが…っ駿くんは…」

頭が真っ白になる。

石川は…死んだの…?

「植物状態です…」

ショクブツジョウタイ_______…?


「先生…っ なんとかならないんですか!?
駿はっ…駿はっ…まだ若いのに…これからなのに…」

お母さんが医師に問う。

「…お母さん、お気持ちは十分分かります…
ですが、駿くんは出血が酷くて…幸い脊髄は損傷なかったのですが…」

「…なんで…駿が…っ
あたしの血液採ってください…駿にうつして下さい…」

「お母さんの血液では無理です…お父さんのでも無理です…」

「駿…っ…うううう」





この場にいることが辛かった…




石川…