「海音さんっ!!」
中庭でクレハとティータイムを楽しんでいた海音のもとに駆け寄ってきたのはノエル。
「ノエル様っ!!」
暫くぶりに会うノエルに微笑むと席に座るよう促す海音。
「暫く会えなかったけど元気?」
「ええ、ノエル様こそ」
そんな他愛もない話をしているとふいにノエルの表情が強張る。
不思議に思いクレハを見ると同じく強張った表情。
視線の先を見ればそこにはこちらに近づいてくる一人の女。
「…アマンサさん」
「お久しぶりノエル様」
アマンサと呼ばれる女―アマンサ・トリスディは貴族のなかでも由緒ある家柄の一人娘だ。
「あら…こんにちは」
「こんにちは、海音と言います」
海音を見た瞬間僅かに顔がひきつるが海音は気づかないのか笑顔を向ける。

