トントン―…ッッ
ノックの音に傍にいたエリックが扉を開けると驚いたように目を見開くと直ぐに頭を下げる。
「ハルウ…相変わらずだな」
その声にピクリと反応して海音の髪を梳いていた手を止める。
「父上、いきなりですね」
その言葉に海音は緊張したのか体が強張る。
この方がハクト様…
子供がいるような容姿とはかけ離れまだ若く端正な顔立ちだが流石は国王とも言うべきなのかいるだけで威圧されるような存在。
思わずごくりと息を飲む海音。
「こんにちは、私お世話になっている海音と申します」
そう言って頭を下げると上からは笑い声。
「堅苦しいのはあまり好きじゃなくてね…顔を上げてくれ」
おずおずと顔を上げれば目尻を下げ柔らかく微笑むハクトと目があう。

