「…ハルウ!?」 ハルウの部屋に慌ただしくやってきたのは青ざめた顔をした海音。 「今は寝ていますよ」 寝台の傍らに腰掛けるリイフォスの言葉を聞いてほっ、と安堵の溜息を漏らす海音。 「疲れが溜っていたのでしょう、それに寝ていないようですし…まあ安静にしていれば直ぐに回復しますよ」 目尻を下げ海音を安心させるように微笑むリイフォスに海音の表情も次第に柔らかくなっていく。 「ハルウ…」 「…海音?」 海音が額に触れればぴくりと動きうっすら目を開けるハルウ。