「…ハルウ様のお考えは?」


何やら重い空気が漂うのはこの国の重臣達が集まる会合の場。


「そうだな…見つけ次第捕らえろ」


冷めた瞳で話すハルウに思わず重臣達もごくりと唾を飲む。


ハルウ達がここ数日頭を悩ませているのは突発的にある殺戮事件。


数人が殺される事もあれば数十人が殺される事もある。

ただそれは有力者のみ、加え何かしらの裏を持つ者。


(…まったく分からない事だらけだ)


そこまで考え深く溜息をはくハルウ。