「ノエルは海音様と知り合いだったんだ」
「え、えぇ…凄く良い子なの!!」
赤くなりながらも話すノエルの姿に海音は微笑みながら二人を眺める。
ノエル様のあの反応…
きっとロベック様が好きなんだわ。
私にも出来ることがあれば応援しようッ
そんな事を思いながらもまたも一人微笑む海音に二人は訝しげな表情で海音を見る。
「…海音さんどうしたの?」
「え?…あっ、思い出し笑いよ!!」
我ながら苦しい言い訳かな…?
そんな海音の不安をよそにノエルとロベックはすんなり信じ肩を並ばせ笑っている。
「ここだよ、ハルウもいる筈さ」
前に来た時とは違う練習場に少し戸惑いながら足を踏み入れればそこには何人もの騎士達が剣を振るっていた。

