「あら、ノエルったら一緒に来たのね?
さあさあ座って?」
ぺこりと軽くお辞儀をすると海音とノエルも席に座る。
暫く立ってシェフが料理を運んでくるとまもなくして食事会は始まった。
「トリシアさん!!」
シェフの顔を見ると海音は声をかけシェフも海音をみて微笑む。
「海音様に召し上がって頂けると光栄ですなでは…存分にお楽しみ下さいね」
「ありがとうトリシアさん、美味しく頂きますね」
昼間の空いた時間に侍女の手伝いやシェフの手伝いをしていた海音は既に料理長であるトリシアとも仲が良くトリシアはまるで娘のように海音を可愛がっていた。
思わずその光景に三人も微笑みその場は和やかな空気が流れた。
トリシアが下がればそれぞれ料理を食べ始め暫く立った時ノエルが口を開いた。

