ゆっくりと扉が開けばそこにはやはり海音の姿…だが海音も驚いた表情。 「何で分かったの?」 (…何で海音様だと分かったんだ?) 海音とエリックが同じ事を思うのもその筈だが、当の本人は然程何の反応も示さず口を開く。 「ノックの音で分かるよ」 そう言えば立ち上がり海音を抱き寄せる。 「…まったく」 海音は頬を赤く染めるがエリックはまたも表情を引き攣らるぼそりと呟く。 「凄いのねハルウって」 そう言って頬を赤くしながらも微笑む海音にハルウは抱き締めて額にキスを落とす。