「…気持ちが悪い」 その呟きが響くのは一夜明けた次の日の執務室でのこと。 訝しげな表情のエリックは今日になり何度もハルウにそう呟く。 「まったく主に向かって何なんだ…」 そう言いつつもハルウの頬は緩みきっていてそれがさらにエリックの表情を引き攣らせる。 「まあ海音様つながりでしょうけど…」 コンコン―…ッ エリックが呟いたと同時に執務室の扉をノックする音。 「海音入って?」 その言葉に扉に向かっていたエリックは立ち止まり目を見開いて驚く。