コンコン―…ッ
既に外は暗闇に覆われる夜十時頃。
ハルウの部屋をノックする海音。
「誰だ」
「…海音…です」
聞いた事のないような冷たい声に思わず吃りながらも答えると内側から勢いよく扉が開く。
「…どうしてこんな時間に?」
予想外の来客に思わず目を見開くがすぐに頬を緩めるハルウにつられて海音も微笑む。
「まあ入って、寒かっただろ?」
海音が来ているのはケープを羽織っているだけであまり暖かいとは言い難い。
椅子に腰掛け待っていると暫く立ちハルウが持ってきたのは暖かそうな湯気のたつホットミルク。
メニュー