コンコン―…ッ
「…リイフォス様?」
「これは…海音様いかがなされました?」
慣れているのか軽く挨拶をすれば椅子に腰掛けるよう促すリイフォス。
「あの――…」
先程と同じ事を説明すればやはり、リイフォスも笑みを溢す。
「それでクレハには命には別状はないと言われたんだけど…やっぱり気になって…」
そこまで言うとリイフォスは困ったように溜息をつきチラリと海音を見る。
「それは―…お教え出来ません」
リイフォスの返答に隠そうともせずガッカリとする海音にリイフォスはまたもや笑みを溢す。
「ですが、それをハルウ様にお伝えすればすぐに病名は分かりますよ」
「本当!?じゃあ早速聞いてみるわ!!」
それだけ言えば軽い足取りで医療室を出ていく海音に微笑むリイフォス。

