「少し休憩をしようか」
「…まったく」
一瞬で機嫌が良くなったハルウに溜息とともにぼそりと呟いたエリックの言葉は聞こえていなかったのか足早に部屋を出ていくハルウ。
パタンッ―…
一人残った部屋でエリックは薄く笑みを溢すと再度扉が開きそこにはミロクの姿。
「まったく大変な王子様だね」
「…お前も大概迷惑だけどな」
エリックが敬語でなくなった事に一瞬嬉しそうな顔をするミロク。
「今は仕事じゃないんだ」
「まあ主がいないからな」
エリックが敬語の時はだいたいで仕事の時だけだとわかっているミロクは久々に素で喋れたことにまたもや笑みを溢す。
「…なに笑ってるんだか」
そう言ったエリックの頬も緩んでいるのはきっとわかっていないだろうが。

