「やぁエリック」
ハルウと幼馴染みだけあり当然ミロクとも幼馴染みのエリックは躊躇無く執務室にミロクを通す。
「…何の用だ」
「まあ落ち着きなよ、な?」
あまりの機嫌の悪さにミロクも思わず苦笑いを溢すが目の前の椅子に腰掛ける。
「僕は偶然海音と会っただけだよ?」
「…それで?今忙しいんだが」
ハルウの返事にあまり気の長くないミロクは少し苛々したように溜息を吐く。
「…だいたいハルウは何で機嫌が悪い?」
「機嫌など悪くない」
何を言ってもちゃんと答えないハルウにエリックとミロクも顔を合わせて溜息を吐く。
「…まあいいよ、僕は戻るから」
そう言って立ち上がると部屋を出ようとした時。
「…そうだ、海音がハルウに目を逸らされて傷ついてたよ」
それだけ言えばパタンッ―…と扉は閉まり暫し沈黙が流れる。

