「…姿が見えたわ…」
また…私がこの世界に来る時に見た夢の男が出てきた…。
前は姿は見えなかったけど…今度は見えた。
黒い服に身を包んだ緑の目に黒髪の男…
『…何故…何故あいつの所にッッ!!』
『――…だが…必ずお迎えに上がります』
―――…その時までお待ち下さい。
そこまで夢の内容を思いだしまた涙をはらはらと溢す海音。
「…海音」
あまりの海音の怯えようにハルウも思わず
腕の力をぐっ、と強める。
「…腕…掴まれたの…」
ぼそっと呟いた海音の言葉にハルウは優しく海音の腕を確かめる。
「…これはッ…」
そこにはっきりと…だが小さく月が刺青の
ように印されていた。

