「…別に構いません」
その言葉に海音はゆっくりと頭を上げれば
その表情はニコりとして微笑んでいる。
(…まったく、警戒の意味はないですね…)
エリックは、そこまで考えればごほんっと
一つ咳払いをすると椅子を元に戻し服を
軽く整える。
「では…今日はここまでです」
そう言えば足早に扉の前までくれば一つ
お辞儀をして部屋を後にしたエリック。
その光景に海音はクスリと笑みを溢せば一つ
伸びをする。
…疲れたなあ。
でもエリックさん優しい人だったな。
勉強も教えてくれたし…
そんな事を考えながらソファーに寝転ぶと
段々と重くなる瞼に逆らえずゆっくりと
瞼を閉じていく海音。

