海音とハルウが去った後、椅子に腰掛けた まま紅茶を啜るロイスとレクノ。 「綺麗なお嬢さんだったわねえ…」 手を止め頬を緩ませながらぽつりと呟いた ロイスの言葉にレクノも微笑み頷く。 「容姿だけでなく…魂も綺麗でした」 レクノは、人の魂が見える能力を代々持つ 家系でそのなかでもレクノは最もその能力が強かった。 レクノの言葉にロイスは安心したように そう…と呟けばまた紅茶を一口啜る。 だがレクノは何か考えこんだ様に一人 表情を曇らせていた。