「母上、ハルウです」


どうぞ、との返事に扉を開ければ相変わらず
優雅に紅茶を啜るロイスの姿。


他に侍女はいないからなのか今日はレクノも一緒に腰掛け紅茶を啜る。


「さあ腰掛けて頂戴?」


ロイスに促され向かいの席に二人も腰を
下ろすと早速ハルウが口を開く。


「こちらが海音です」

「初めまして、柊 海音と申します」

そう言って海音はお辞儀をするとロイスと
レクノは、ふふっと笑みを溢す。


「…母上?」

訝しげな表情で話すハルウにロイスは笑みを溢したまま口を開く。