ガチャりと音をたて自室に入れば海音は
静かに深く溜息をはいた。
そして静かに口にした言葉。
「消えたい」
そう呟くと海音は嘲笑うと静かにベッドに
入り横になれば目を閉じた。
『――――見つけた…我が姫』
『早く戻られよ―我がもとへ―…』
誰―…?
誰なのあなたは―
夢の中なのに何故か妙に現実的。
そう思ったと同時に右腕に痛みを感じ
思わず目を強く瞑った。
『クソ!!…だが、必ず捕まえる!!』
男の声が薄れると同時に暗闇から変わり
真っ白な光に包まれれば男の声は既に
聞こえなくなっていた。
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