ハルウはレクノとロイスが揃ったのを見ると
憂鬱になり心の中で重く溜息を吐く。
「それで…お話とは?」
憂鬱な気分だということをまったく表には
出さず口許は綺麗に弧を描いているハルウ。
「まあ、昨夜連れて帰った女性の事よ」
ハルウも予想通りの事だとは思ったが海音の
ことを正直に話すかどうかは暫し悩む。
あの読めない二人のことだ。
どちらにせよバレてしまう事だろう。
そこまでは考えるものの中々言うことが
出来ないハルウに二人も少し驚く。
次期国王となるハルウは今まで質問に答える
ことを悩んだ例しがない。

