「あの子誰?」 いきなり聞こえた声に驚く素振りも見せず ハルウは呆れた表情で振り向く。 「後から説明するよ、ミロク」 ミロクと呼ばれたミロク・リュースは隣国の 第一王子でありハルウの幼馴染みの琥珀色 の髪と瞳をした端正な顔立ちの青年。 「ふーん…あっロイス様が呼んでたよ」 そう言えば悪戯っ子のように笑うミロクに はあ、と重く溜息をつけば廊下を歩き出す。 ロイスとはロイス・ハーバルト、ハルウの 母親であり現キリシャノスの王妃である。