「よかったですねロゼ様ッッ!!」


ユラ達がいなくなった瞬間緊迫した空気は消え去りアイリスが涙混じりに口を開く。

「本当によかった…でもまさかユラ様が来るとわね…」


「まあ兄上ですからね」


予想外のアイリスの言葉にハルウは驚いたように目を見開く。


「兄上だったのか…」

「ええ…でも相変わらずだったわ」


ユラを思いだしふふっと笑みを溢す海音を不思議そうに見るが幸せそうな海音の表情に微笑むハルウ。


「でも…本当によかったよ」

「ハルウ?私の事これからも守ってくれる?」


少し不安そうに尋ねる海音にハルウは口角を僅に緩め海音に妖しく口を開く。


「僕の姫君の頼みなら…永遠に」


ハルウの言葉に海音が微笑めばハルウは跪き手の甲にキスを落とし


「永遠の愛を星屑の夜に誓う」


この何万もの星屑に今宵の永遠の誓いを――…




Fin