「もうロゼは平気だろう…と話がついたんだ。予言書の続きにある言葉で"力の暴走を止められるのは本当に愛した者のみ"ってな」
「じゃあ…何もないのですか…?」
「ああ…だがロゼの力は底知れぬ…神達でさえ分からない事だ。破滅へ導くのかすら分からない……だが、愛する者が今はいる…力が暴走しても止められるだろう」
「……よかったッッ…」
予想外の展開に呆然とするハルウだが話をなんとか理解し安堵の溜息を漏らす海音を抱き締める。
「…まあ…"今は"の話だ。もし暴走が止まらなければその時は…」
「……ッッ…わかってる…」
――…その時は殺す
言わなくてもわかるユラの言葉に詰まりながらもしっかり頷き返事をする海音。
「…天界での仕事もしてくれよ」
「ええ…その内行きます…」
曖昧に返事をする海音に呆れたように笑えばバサッと音をたて消え去るユラ達。