「…ヴェルグが来るわね」
「流石…既に力を使いこなしてますね」
そんな会話をしているとバルコニーにひらりと舞い降りたのは二人の黒髪の男女。
「ヴェルグっ!!それに…アイリス?」
部屋へ入ってきたヴェルグともう一人に尋ねればコクりと頷き微笑む。
「皆…ごめんなさい本当に…ッッ」
「いいんですロゼ様ッッ!!」
「そうですよ!!ロゼ様のせいではありません」
アイリス達に言われ頭を上げればほっとしたように安堵の微笑みを溢す三人。
「そうだわ…ハルウ?こちらは私が天界にいた時に仕えていた三人よ」
そう言えば微笑むハルウに海音もやっと安堵の溜息を漏らす。
「ロゼ様の愛する方ですね?…これからもお願い致します。アイリスと申します」
「私はヴェルグです…よろしく」
二人の自己紹介に微笑みながら聞いていた海音の表情が一瞬で強張り無意識にハルウの服の裾をぎゅっと握りしめる。

