「…もういいです。では部屋へ案内する ことにしましょう…」 疲れきった様子で話すエリックに少しだけ 申し訳なさそうにするハルウ。 「すまないな…エリック」 「…仕方がありませんから」 ハルウの謝罪が効いたのか吹っ切れた様に 吐き捨てると視線は海音へとむかう。 「では、御案内致しますので」 そこまで言うとハルウをちらりと見る。 「ああ…後で部屋へ行く」 今まで抱えていた海音を下ろせば微笑み 自室へと消えたハルウ。