「ロゼ様…やっとお会いできました…」
「ごめんなさいクロウ…ヴェルグにも私謝らなきゃいけないわ…」
俯き今にも零れ落ちそうな程、涙を目に溜め呟く海音に眉を下げるクロウ。
「いいんです…ただ思い出してくれたなら。それで俺達は満足です」
そう言えば海音の前に跪き手の甲にキスを落とすクロウ。
「…お前ッッ海音に…」
「…ッッ!!」
憤怒しそうになったハルウは言葉を止め思わず立ち止まる。
息を飲むエリックとハルウを横目にただクロウは嬉しそうに口元を緩める。
「戻るのね…」
海音がそう呟いたと同時に純白の翼と漆黒の翼が姿を現す。
「力が戻りましたね…ロゼ様」
「ええ…なんだか久しぶりだわ」
談笑を交わす二人とは違いハルウとエリックは茫然としたまま黙りこむ。

