「…これがロゼ様の謎。全てだ」
そこまで言うと魔力で紅茶を出し啜り飲むクロウ。
「…ッ」
考え込むように俯き黙りこむハルウとエリックをただ冷めた目で見つめるクロウ。
「まだ守るって言いきれるか?」
試すような挑発的な口調でクロウが聞けばゆっくりとハルウは顔を上げる。
「ふっ…愚問だな。神だろうが何だろうが海音は海音…僕の愛したたった一人の女だ」
今の話など大したことではない、とでも言いたげなハルウの話に目を見開き唖然するクロウ。
「ハルウの言うことはまったく……だが今回は同じ意見だな。海音様がいなくなればハルウが大変だしな」
ふっ…と口元を緩めエリックが言えばハルウは困った様に口端を上げ笑みを溢す。
「…本当に変わった奴等だな…」
「だから僕は海音を守り抜く、そう決めたからな…」
妖しく微笑むハルウに呆れたようにクロウも微笑む。
バン―…ッッ
勢いよく扉が開くと同時にそこには肩で息をして嗚咽をする海音の姿。

