*****
「ヴェルグ…かあ…」
昨日会った男―ヴェルグを思いだしぽつりと呟く海音。
何であんな苦しそうな…悲しそうな顔をしてたんだろう…
そこまで考えていると不意にカタンッと窓の開く音に緊張が走る。
「…誰?」
「お久しぶりです…ロゼ様…」
「…誰のこと…私は…ッッ!!」
そこまで言えば頭を抱え荒く息をする海音。
「思い出して下さい…」
「…クロ…ウッッ…」
そこまで呟いた海音の言葉にクロウは嬉しそうに微笑む。
(…必ず思い出すはず…)
そこまでクロウが考えた時海音は音をたて倒れこみ意識を手放した。

