「海音様の記憶が戻る事を待つばかりですかね…」
「そうだな…だが海音は何者なんだ…」
謎だらけの問題が解決する術はなくただただ時間だけが流れていく。
カタン―…ッッ
「誰だ」
窓が開く音に二人は剣を手に取り警戒した口調でハルウが問う。
「クスッ…まあ落ち着けよ」
笑い声とともに現れた人物に目を見開く二人。
長い黒髪に碧の目をした青年。
「ほら、君たちが捜してる夜月族だよ」
その言葉に二人は顔を見合せる。
「そんな驚かなくてもよくない?」
「…ッッ!!海音はどうした!!」
焦りながらハルウが言えば男の顔は無表情へと変わっていく。

