「海音様は大丈夫でしたか?」
一夜明けた執務室では珍しくエリックが心配そうにハルウに話し掛ける。
「ああ。色々とすまなかった」
「ふっ…ハルウが謝罪なんて珍しいですね」
昨晩のパーティーの中止を促したりなどをしたことに対して謝れば笑みを溢すエリック。
「そうだ、話がある。昨日の事でな…」
「分かりました…何かあったんですね」
真剣な面持ちに変わったハルウにそう言いエリックが頷けば昨夜のヴェルグとの事を話し出す。
「―――――…があったらしい」
「…夜月族が姿を現すなんて…」
「ああ…城に紛れ込んでいたとわな…」
緊迫した空気が執務室に張り詰めるなか暫し沈黙が支配する。

