「私が来た時には海音さんは泣いていて…少ししてから聞いたんだけどアマンサさんに言えた…って言っていたの」

「…何のことだ?」

「多分だけど…アマンサさんにハルウ兄様との事をきっぱり言いきった事だと…まあ詳しい話は海音さんに聞いて?」


そう言い微笑むノエルにハルウも軽く口元を緩める。


「…ハルウ?」

「海音ッ…大丈夫か?」


その様子に私は戻るわ、とだけ言いノエルは部屋を後にした。


「何があったんだ?」

「えっと…アマンサさんが来てから―…」

海音が先程あったことを話し出すと途中ハルウは何度か舌打ちを漏らすが真剣に海音の話を聞いていた。


「――…っていうことだったんだけど…」

「…すまなかった…僕が部屋を出なければ…」


眉をハの字に寄せるハルウに海音はクスッと笑みを溢す。