「地位?それが何か僕に利益をもたらすのか?」
ふっと嘲笑えばアマンサは顔を赤くし憤怒する。
「私だったら大臣達からだって支持されているし、どこの子か知らない子より余程いいわ!!」
「僕にこれ以上何もいらないだろ?たかが一貴族の助けを借りる気なんて毛頭ない。」
そう言い捨てれば海音の部屋へと再度足を進め出した時。
「絶対に後悔するわッッ!!」
不意にハルウの目の前に猛獣が現れる。
立ち止まるハルウを見ればアマンサの口元は妖艶に弧を描く。
チッと舌打ちすれば軽く指を鳴らすハルウ。
「物騒だな、まあ貴族の娘にしては十分な魔力だろうが…僕への侮辱かい?」
パチン―…ッッと渇いた音が響けば猛獣は砂のように消え去る。
「…ッッ」
妖艶に微笑むハルウの酷く冷酷な笑みに思わず肩を震わせるアマンサ。
「帰れ。二度と顔を見せるな」
そう言い捨てればアマンサは力なく床に座り込みハルウはそれを一瞥すると再度足を進め出した。

