その頃、執務室を出たハルウは海音の部屋へと向かう廊下を早足で歩いていた。
バン―…ッッ
勢いよく閉まる扉の音に眉を寄せると無意識のうちに足は更に早まる。
まさか…海音の部屋か?
そんな不安とともに廊下を曲がる時小走りで去るアマンサが視界に写る。
「アマンサ嬢」
「…ハルウ様ッッ…」
ハルウの顔を見るなり動揺した様子で視界が揺らぐアマンサに嫌な予感を募らせるハルウ。
「もう話はすんだのかな?」
「え、ええ…それじゃあ…」
そう言いかけて走り去ろうとしたアマンサの手に感じる違和感に気づく。
「指輪はどうされたんですか?」
確か…指輪をはめていたはず…
「え?あ、あぁ…それはッッ…」
明らかに吃り出すアマンサにハルウは勢いよく壁際へと追いやる。

