「…っ!!」 眠ってはいるものの海音の美しさは妖艶 としていてまるでこの世の者とは思えない ほど美しく思わずエリックも息を飲む。 エリックが説教を途中で止めたことに 少し驚きつつもハルウは改めてじっと 海音の顔を眺めた。 美しい娘。 まるでどこかの女神ではないのか… そんな事まで思う美しさ。 そう思うとハルウは口元を緩めた。 「…!!起きたか」 ハルウが見つめていれば不意にぱちっと 開いた丸い瞳に一瞬たじろぐものの直ぐに 平静を装い静かに海音に問う。