キミのために

亜貴は嫌がってたのかもしれない…

あたしは亜貴を疑ってた

亜貴は浮気なんてしないょ…

それはあたしが一番よく知ってる

「で、山下にかばん返したいからアイツ、
あれから毎日放課後電車乗ってここまできてる」

「え?」

そういえば、あのとき財布と携帯はポケットに入れてたけど

持ってたかばん、亜貴に投げつけちゃったんだ!!

亜貴…電車乗って…ここまで来てくれてたんだ…

「山下、お前アイツから大事にされてるんだょ」

「うん、ありがとぅ隼人君」

「明日もどうせ来るだろうから、
放課後ちゃんとアイツ待ってろよ」

「ぅん!!」

あたしはもう逃げない

亜貴を疑わない

亜貴から何を言われるか分からないけど事実を受け止めなきゃ…