-桜-


隼人を置いて、私は寝室を出た。


『はぁ……』


私は小さくため息を吐いた。


どんどん広がっていく、隼人への思い、


いつ溢れ出すか分からないくらい、いっぱいいっぱいで、


とても怖かった。


『いつまでもつかな』


10年後? 5年後? 1年後? それとも……























1秒後?


隼人といるにつれて、どんどんと隼人におぼれていく。



いつかは別れる事になるなら、



別れるのは、早い方がいいのかな?



ねぇ、隼人?



貴方は出て行って欲しいと思う?


貴方は私が出て行くのを望んでる?


もしも、望んでいるのなら、私はそれに従おう。










私は、此処を出て行こうーーーーー。