「ちょ、買いすぎじゃねーか?」


俺の両手には、あふれるような荷物の山、


これは全部、桜が買ったものだ。


『あ、やっぱり?少し買いすぎたかなぁ?』


いや、桜さん、これは買いすぎどころではないと思いますよ。


「そろそろ帰るか…」


”まだ見るぅー”と駄々をこねている桜を置いて、


俺は、さっさと歩きだした。


『え!?無視!?ちょっと待ってよー!』


後ろで桜が走ってくる音が聞こえる。


『ふぅー、やっと追いついたぁー』


気が付くと、横にいた桜は、息を整えながら、微笑んだ。


「ふ…今度からはちゃんとした服が着れるな」


そういって、俺も桜に微笑み返す。


『っ/////そ…そうだね』


桜は顔を真っ赤にしながらそう言った。


熱…か?


「おい桜、風邪でも引いたんじゃないか?」


『ううん!!全然大丈夫!!』


「そうか…」


そんな真っ赤な顔で言われても説得力がないんだけど…


そう心で思いながら、俺は桜を見ていたーーー。